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紅葉の古都 洛西:奥嵯峨 平家物語ゆかりの悲恋の尼寺『祇王寺』

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紅葉の古都 洛西:奥嵯峨 平家物語ゆかりの悲恋の尼寺『祇王寺』

大覚寺の塔頭で真言宗のお寺、祇王寺(尼寺)は昔の往生院の境内であり、往生院は法然上人の門弟大覚寺の塔頭で真言宗のお寺、祇王寺(尼寺)は昔の往生院の境内であり、往生院は法然上人の門弟良鎮に依って創められたと伝えられ、山上山下に亘って広い地域を占めていたが、いつの間にか荒廃して、ささやかな尼寺として残り、後に祇王寺と呼ばれる様になった。

こちら祇王寺は巻頭の”祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり・・・でも御馴染みの「平家物語」にも登場!
いわゆる平清盛公を中心とした今で言う三角関係?から生じる悲恋の物語の尼寺として知られています。

〇平家物語 
上巻 巻一 五 「祇王の事」より

平家全盛期、天下は平清盛の掌中にあったその頃、都に聞えた白拍子の上手に祇王・妓女(ぎおう・ぎにょ)と言う姉妹がいました。近江の野洲江辺庄の生まれで母の刀自(とじ)とともに京都へ出て白拍子となり後に姉の祇王が清盛公の目にとまり、館で可愛がられる様になりました。
妹、祇女も有名となり世にもてはやされ、母、刀自にも家を作って与え毎月百石百貫の手当てもあり、気楽に暮らしていました。
或時清盛が祇王に、何か欲しいものがあるかと尋ねると、祇王は、自分の生国は水の便が悪く毎年旱害を受け、一庄三村は飢餓に苦しんでいるから願わくば、水利を得させて頂きたいと願った。清盛は早速、野洲川から三里の溝を掘らせ水を通した。里人はこれを徳とし溝を名づけて、祇王井川と呼び今に至っている。

ところが三年が経った頃、加賀の国の者で、仏と呼ばれる新たな白拍子の上手が現われ、西八条の清盛の館に行き、舞をお目にかけたいと申し出た。清盛は「神とも言え、仏とも言え、祇王があらんずる所へは叶うまじきぞ、とうとうまかり出でよ」・・と門前払い。
仏ほっとけではありませんが、このまま門前払いにしておけば良かったものを、祇王本人がやさしく取りなし呼び入れ、今様を歌わせたばかりに、清盛は仏御前の舞や歌のうまさに心を奪われたちまち仏御前に心を移しました。
これまでの愛情は何処へやら、祇王は直ちに館を追い出される派目に・・せめてもの忘れ形見にと障子に

萌え出づるも 枯るるも同じ 野辺の草
        何れか秋に あはで果つべき
春に草木が芽をふくように、仏御前が清盛に愛され栄えようとするのも、私が捨てられるのも、しょせんは同じ野辺の草―白拍子―なのだ。どれも秋になって果てるように、誰が清盛にあきられないで終わることがあろうか

と書き残して去って行く。
あくる春になって清盛はいやしくも仏御前が退屈しているから舞を舞って仏をなぐさめよと使者をよこすと、もとより行く気がなかった祇王は母の哀願に抗しかね、西八条の館へ出向きましたが、祇王はずっと下手の所に座席を設けて置かれ冷たくあしらわれ、悔し涙を袖でおさえました。仏御前はそれを見てあまりにも気の毒に思ったが、清盛に強く止められて何もできませんでした。

仏もむかしは凡夫なり われらも遂には仏なり 
  いずれも仏性具せる身を 隔つるのみこそ悲しけれ
仏も昔は凡人であった。我等もしまいには悟りをひらいて仏になれるのだ。そのように誰もが仏になれる性質をもっている身なのに、このように仏—仏御前—と自分を分け隔てするのが、誠に悲しいことだ

と歌い舞った。これには並み居る諸臣も、涙を絞ったと言う。

邸をあとにした祇王は自らの命を絶とうとしました。すると妹の祇女も一緒にという。
しかし母の刀自に泣く泣く教え諭され、
祇王は「かくて都にあるならば、又うき目を見むづらん、今は都を外に出でん」とて、祇王21歳祇女19歳刀自45歳の三人、髪を剃って尼となり、嵯峨の山里、この祇王寺の地に世を捨て、仏門に入りました。

春が過ぎ夏が過ぎ、秋の風邪が吹き始めるある夜、母子三人念仏している所へ竹の編戸を、ほとほとたたく音が・・昼間でも人の通わないこの山里へまして夜中に人が尋ねる筈もなくお釈迦様でも来たのかと思いきや出てみるとそこには、思いもかけぬ仏御前が剃髪の姿で立っていました。
祇王の不幸を思うにつれ、何れか秋に あはで果つべき、と書き残された歌を無常に感じ、今朝、清盛公に内緒でこっそり館を出てきたと言うのです。
仏御前17歳、浄土を願わんと深く思い込みその後は4人一緒にこの庵に籠って朝夕の仏前に香華を供え、みなそれぞれが極楽往生したと言われています。

尚、仏御前のお墓がここにないのは、その後出生地の北陸(石川県)へ帰って極楽往生したと言うことです。




散り紅葉の祇王寺と言われ、簡単に見て周ろうと思えばほんの10分ほどあれば足りるほどの本当に小さなお寺です。

     
苔庭に広がる散り紅葉 2008/11/23          上から下から紅葉に包まれる草庵
                              
2008/11/28
                     5日間で
明らかに散り紅葉の量が増えて
                     います。
 
                

春の祇王寺 草庵前の苔庭 2008/03/29

      
五十年の夢とりどりの落葉かな       草庵前にある蹲
            智照尼
           


清盛公の供養塔と祇王、祇女、刀自のお墓     

拍手[15回]

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コメント

1. 無題

平家物語の世界へ、昔もいろいろあったのですね。今は仏様。どうぞ安らかに穏やかに。

2. 無題

こちらのブログは、読むと一瞬にして岡山を離れ、日常から離れ、悠久の旅路に誘われますヽ( ̄▽ ̄)ノ

3. 無題

この写真たちは、スマホじゃなくて、PCの方が迫力あるでしょうね。

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