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◆吹屋ふるさと村◆ 現役国内最古の木造校舎『吹屋小学校』最後の卒業式&閉校式:111年の思い出をありがとう! 高梁市

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◆吹屋ふるさと村◆ 現役国内最古の木造校舎『吹屋小学校』最後の卒業式&閉校式:111年の思い出をありがとう! 高梁市

もう8年前(2012/03/20)になりますが、何を思ったか当時現役国内最古の木造校舎で一時代を歩んできた吹屋小学校の最後の卒業式&閉校式を訪ねてみました。確か事前にローカルニュースか何かで知ったのだと思います。
暗い早朝から岡山を出発出来るほどこの頃は私もまだフットワークが良く現役だったころです。
当日の岡山は2月中旬を思い起こす寒い朝となりました。
学校に到着しますと何人か先客がいて上には上がいるもんでその中に遠くは神奈川県の相模原からわざわざ写真を撮りに来られた愛好家の方もいらっしゃいました。

1900年(明治33年)に切妻平屋建ての東西2棟が、9年後の1909年(明治42年)には中央本館が落成。(この頃の出来事と言えばやはり1904年2月〜1905年9月の日露戦争でしょうか・・)以来111年と言った歴史を歩んできた吹屋小学校がその歴史に幕を閉じました。

歴史だけで言いますと西南の役より前の明治6年開校ですので実に138年と言うことになります。

標高550Mの山嶺にある小さな集落「吹屋」は江戸時代から戦前にかけて日本三大銅山の町として、また江戸末期からはベンガラの日本唯一の産地として繁栄し続け、そんな絶頂期に建設されたのが吹屋小学校でした。

銅やベンガラで栄えた吹屋、町の予算の数倍の巨費を投じて建てられた吹屋小学校は洋風の中央本館と和風の東西校舎が並び立つ和洋折衷で当時としては大変珍しいものでした。




○標高550Mの山間に位置する吹屋集落。


1974年に岡山県の「ふるさと村」に指定され、また1977年には岡山県下初の国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。6.4ha


石州瓦とベンガラ漆喰壁の赤い町並みが特徴の吹屋集落。

江戸時代中期頃より、幕領地として吹屋銅山を中心とする鉱山町へと発展、幕末頃から明治時代にかけては銅鉱とともに硫化鉄鉱石を酸化・還元させて人造的に製造し、ベンガラ(酸化第二鉄)として日本唯一の巨大産地として繁栄を極めた。

※主に美術工芸用の磁器の絵付け・漆器、社寺仏閣のベンガラ外壁塗装に多用された。


ベンガラ格子と石州瓦による赤褐色の重厚な商家の町並み
○吹屋郵便局明治7年開局のようです。


○赤木家

現在の赤木家も昭和40年頃まで「松栄館」の商号で旅館と料理屋を営んでいました。
同家の先住は屋号を伊予屋と称し旅館を営んでいました。

明治中期頃の建築で入母屋型の妻入形式です。


○中野屋 中山家

弁柄釜元の1軒で明治・大正の頃は醤油屋を営む。

1700年代末頃の建築で切妻型の妻入形式。


○長尾屋 (本)長尾家

長尾家の総本家で弁柄釜元のひとつ。
江戸期には鉄・油等の問屋で酒造業も営む。

1700年代末頃の建築で現在の建物は幕末から明治・大正の増改築です。切妻型の妻入形式

左側にくぐり戸付きの長屋門を持つ。
入口中央の柱に馬をつなぐ丸い金具を付けてある。


○郷土館


○旧片山家住宅(国指定重文)

片山家は1759年創業以来、二百年余りに渡って吹屋弁柄の製造・販売を手がけた老舗です。
その家屋は弁柄屋としての店構えを残す主屋と共に弁柄製造に関わる弁柄蔵をはじめとする付属屋が立ち並ぶ「近世弁柄商家の典型」と高く評価されています。


○資料館

この右側の建物は明治中期頃の建物で昭和30年成羽町と合併するまで吹屋町の役場でした。

合併後は昭和48年まで成羽町吹屋支所として残っていたが、その後空屋となっていたのを昭和55年に修改築して現在の資料館となる。


当日吹屋集落へ向かう途中にスクールバスを発見、全校生徒7人のうちの2人がそのバス通学で残りの5人は仲良く一緒に通学してきました。
その時の写真がこちらです。
いつもと変わらない登校風景です。

当日は新聞、TV各局等報道陣も勢揃いでした。
登校時(7時55分頃)の校舎前でもご覧のように幾つかの報道陣が待ち構えていました。
そして県内のアマチュア写真家の人達もこの時とばかりに次々と押しかけてきました。


最後のお掃除(卒業式直前)


○卒業式(本館2階講堂)

これまで3000人が巣立った吹屋小学校も一時は全校生徒が300名を超えた年もありましたが、ここ20年は卒業生が10名以下が続いていたようです。
この時の卒業生は6年生3名。
黒ずんだ板張りの講堂には晴れわたった空から光が差し込み、卒業生3人はきりっとした表情で深々とお辞儀をして西井校長より最後の卒業証書を受け取りました。

卒業生は「日本一の校舎で共に過ごした楽しい日々を忘れません・・・吹屋小学校の最後の卒業生であることを誇りに思います」と在校生4人に別れの言葉を送り、校舎と同じ年月を過ごした「100年オルガン」の伴奏で校歌を歌いました。


卒業式を終えても春休みの前までは大掃除や修了式等26日が本当の最後の日となるようです。


○閉校式(西館)

全校生徒7名をはじめ保護者や地域住民、在校生等約120名が出席。

西井秀明校長が平田守教育長に校旗を返納、児童には「伝統と誇り、故郷の素晴らしさを胸に抱き仲間と共に夢に向かって挑戦して下さい」と言葉を贈り「吹屋の人達にとって精神的支柱であったこの学校を閉じるということについて自分がこの役割を担う事は辛いものがありました。」と自ら語られていました。

7人の児童が「古くてきれいな校舎を誇りに思う」「見守ってくれてありがとう」と1人ずつ思い出や感謝の気持ちを語りました。


続いて本館入口右側の記念碑『吹屋小学校跡』の除幕式です。生徒達も参加していました。


西井秀明校長(右端)と生徒たち



吹屋小学校、最後の記念撮影

閉校してから2年後にも訪れ校内を見学させていただきました。
現在は建物を修復中のようです。

拍手[9回]

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コメント

1. 無題

わぁ、遂に高梁市登場! それも吹屋を!
高梁市宇治町(吹屋への通り道)出身のはなたれ小僧は感激です。
ここに紹介されている醤油屋さんの長尾屋、
高校の同級生の実家になります。

吹屋ふるさと村は、映画のロケ地にも何度かなっているところです。週末は観光客で賑わいます。ぜひ、訪れてみてくださいヽ( ̄▽ ̄)ノ

2. 無題

吹屋近くの出身だったんですか・・宇治という地名は覚えています。その地名の学校の横を通り過ぎてふるさと村に辿り着いたこともありました♪

吹屋ではふるさと村のほか広兼邸や西江邸もロケ地として利用されてますね。
以前西江邸(映画『釣りバカ』ロケ地)の奥さんと話をした時にご主人がそれまでお気に入りの女優さん松嶋菜々子さんから釣りバカ出演の檀れいさんに心変わりしたと言う笑い話を聞かして頂いたことがあります。現在は又違う方がお気に入りのようです(^〇^♪

3. 無題

それは宇治小学校と宇治高校のことですね、きっとヽ( ̄▽ ̄)ノ
前者は、僕と姉の母校で、後者は、母親の前勤務高であり、姉の現勤務高です。
そこから徒歩3分に実家があります( ^∀^)
旅人さんと、そんな繋がりがあったとは、うれしい驚きですΨ( ̄∇ ̄)Ψ

4. 無題

あの山中に二つも学校があったとは驚きです。お姉様の勤務先が徒歩圏内と言うのも良いですね。
過疎化や少子化が進む中いつまでも残っていってもらいたいものですね。



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